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御朱印ブームの今、『神様の御用人』で神社、神様の勉強を楽しくしませんか?(第1巻の感想)

本の感想 本の感想
疎水
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神様について興味をもち、勉強できる1冊!

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【書評】願い事をするだけが神社の役目じゃない。ちゃんと礼をつくすように『神様の御用人』浅葉なつ

御朱印に巡りのお供に

最近、御朱印集めがブームを迎えている。「令和」改元前後は神社、お寺に多くの人が行列を成したという。改元後の明治神宮には、10時間の行列ができたとか。またその後、メルカリなどで、その御朱印が高値で転売されていて、問題にもなった。
参拝の印としてもらう御朱印がネットで手に入るというのは、どうだろうか。ご利益も何もないと思うのだが。
しかし実際問題、御朱印がスタンプラリー化していることを認めざるを得ない。だがそれも仕方ないように思うのだ。なぜなら神社やお寺ってむつかしい。
「神様の専門分野」「神様の名前」「神様の誕生」「参拝方法」「本社や分社」「お寺と神社の違い」etcなど――、これらを理解するのはむつかしいし、何より専門書で学ぶ気になれない。
そんな時はぜひ、浅葉なつの『神様の御用人』を読んで欲しい。
主人公が神様の知識0スタートなので一緒に学ぶことができるのである。
これを読んだ後、神様に少し親近感を感じることができる。

御朱印とは?
朱印(しゅいん)は、主に日本の寺院や神社において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影である。敬称として御朱印(ごしゅいん)とも呼ばれる。
複数の朱印の印影を集めることを集印(しゅういん)といい、朱印を押印し集印するための専用の帳面を朱印帳(しゅいんちょう)、御朱印帳(ごしゅいんちょう)、納経帳(のうきょうちょう)、集印帳(しゅういんちょう)と呼ぶ。大正時代ごろに生まれた屏風折(折り本)にして両側に固い表紙をつけた形式のものと、古くからある和綴じ(和装本)のものが多く、寺社、仏具店、神具店や文房具店、書店などで販売されている。
御朱印 | 神社本庁
御朱印神社参拝した証として戴く「御朱印」。その起源は、奈良・平安の昔。神社仏閣に書写した経典を奉納した際に戴いた「納経受取のうきょううけとりの書付」ではないかといわれています。「神社へ経典を奉納したの…

神様の御用人 (メディアワークス文庫)

神様の教科書にも最適!

タイトルにもなっている「神様の御用人」とは、力を削がれた神に代わって、その御用を聞き届けるのが役目だ。
ひょんなことから「神様の御用人」に任命された良彦は、神様のお願いを悩みながらも解決していく。

本作の魅力は、「神様を身近に感じられること」と「神様について詳しくなること」だ。

科学の発展した現代、神様の存在が薄くなっていると言っても過言ではないだろう。
大きい神社は人気があるが、小さい神社には人が集まらなくなっているという。しかしそれも仕方がないことだろう。今では自然災害は科学の技術で守られ、病気は医療の力で治され、神様に祈る必要がなくなってしまった。人々は神様に祈ることを忘れ、感謝することを忘れた。
すると必然的に、神様に対する物語も忘れた。神様には本当に面白い「色恋沙汰」や「喧嘩」などの物語があるというのに。そういったことを知らない私たちは、神様に対する親近感がなくなってしまったのだ。

そこで本書を読んでほしい。
本書には前述したように、気になる神様がたくさん登場し、その神様のことを理解することができる。

  1. 方位神
    →もふもふとした黄金の毛をもった狐。方位を司る神だが隠居済。隠居している間に社会が発達していることに興味を隠せない。電車やバスに、TV、PCに興味津々で、甘いものにも目がない。
    悩みは、都路里のパフェが食べたい。
    ※もっと違うお願いがいいと悩みが解決したことを認めず、良彦と行動を共にすることに。
  2. 一言主大神
    →かつては雄略天皇を跪かせた男神。しかし今では力を失い中学生の姿に。パソコンのオンラインゲームが大好きで、良彦と意気投合、アドレスとアカウントを交換。かつては人々からの健気なお願いには神託を与えていた優しい神様。
    悩みは、引きこもり。
  3. 大神霊竜王
    →かつて自分を救ってくれた平将門に恋をしていた。しかし神様という身分うえ、平将門に告白できなかったことに後悔している。力を失い今では、おばさんのような姿に。
    最近は蛇に化けている間に踏まれた腰が痛い。
    悩みは、近くの川で泳ぐボート部が嫌い。
  4. 大年神
    →門松などを飾る家が少なくなってきていることに嘆いている。
    悩みは、良彦の近所の家が門松を出さなくなってしまったこと。

このように、良彦は様々な神様と出逢い、彼らの悩みを解決していく。
本書を読むと、神様に祈って感謝して、生活していこうと思える。
多分、御朱印をもらうときの気持ちにも変化が生まれるのではないだろうか。
御朱印をもらいに行く神様のことをよく調べて、貰いに行けばより楽しい御朱印ライフを送れるかもしれない。
その時はぜひこの本も持っていきたい。

神様たちの御用を聞いて回る人間ー“御用人”。ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり…!?特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、ごく普通の“人間”が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!

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しかしなぜ神様は自分の悩みも解決できないのかという良彦の疑問はもっともだ。

昔は神祭りという行為により、人から感謝の心を奉納されることで神の力は補われていたのだ。そして人は、その神から恩恵を受けていた。神と人は、お互いがお互いを生かしめる、そんな関係であったのだ。

疎水
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確かに、神様には一方的なお願いことしかしてこなかったなあ。反省しよう。そして早く次の続編を読もう。

 

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