《随時更新中》夏に読みたい本をまとめました

【書評】昭和モダンの匂いの中で、特徴的で愛らしい少女たちが躍動する!『昭和少女探偵團』彩藤アザミ

本の感想 本の感想

和洋折衷文化が花開く昭和6年。
乙女の園で繰り広げられる昭和本格レトロ青春ミステリーここに登場!

この煽り、たまりませんね!
昭和モダン漂う女学校ものは大好物で、吉屋信子のような作品を期待して読みました。

その期待通りの作品で、ミステリということもあり吉屋信子よりもエンタメ色が強いですが、大満足の読書になりました。

とにかく声を大にして言いたいことは、
続編希望!

昭和モダンに花咲く少女の探偵小説!

そもそも昭和モダンって何?

私はこの昭和モダンが大好きですが、
「それはいったい何?」 と聞かれると言語化できないんですよね(笑)

「うーん、なんか夢二の世界?」

こんなざっくりとしか答えられずに、合ってるかわかりません(笑)

そこで簡単に調べてみました。

昭和モダン(しょうわモダン)とは、昭和時代の初めの1930年代に花開いた、和洋折衷の近代市民文化のことである。現在では1920年(大正9年)以後の文化(大正ロマン)をも含む。

なるほど、大正ロマンも含むんですね。
作中でもあるように、やっぱり夢二や華宵の時代なんですよね。
あの作品を見ると本当にあの時代が羨ましくなる……。

もうこの雰囲気だけで満足なんですけれど、新潮ミステリー大賞でデビューしただけあって、ストーリーも楽しめますよ。
まあ、今回はストーリーよりもキャラに全振りをしたようですが……。

簡単なあらすじ

連作短編なので、これといったあらすじを書くのは難しいのですが――。
時は、昭和恐慌の吹き荒れた昭和6年。
東京の麹町には喧騒から隔絶された乙女の園があった。
そこで学園生活を送る14歳の花村茜は、「満ち足りているはずなのに、唐突に「何かが足りない」という」思いを抱いている。
そんな彼女に1枚の怪文書が届いた。
その手紙には「――貴方の重大な秘密を知っています」と書かれていて、その文の下には走り書きのような筆記体が並んでいる。どうやらこの怪文書は教室の窓側に並ぶ生徒にのみ配られたらしい。
――ただし親友である寒河江さんを除いて。
果たしてこの怪文書は誰がなんの目的で配ったのか。

犯人探しが始まった教室内に、
「――やれ、馬鹿らしいな。アリバイなら僕もないぞ」
というクラスで一切喋らなかった夏我目潮の声が響く。
しかし茜は彼女がその時間、校門である美青年と極秘に会っていたところを見たのだ。
どうやら夏我目はそれを内緒にしたいらしく、さらにその相手も気になる。

そんなこんなで、始まった犯人捜し。
鮮やかに事件を解決する彼女に惚れ込んだ茜は、天才で変人の丸川環も誘い、探偵團を結成する!

純粋、変人、奇人、子爵 4人の昭和少女探偵團

さすがは新潮文庫nexですね。
読みやすいうえにキャラが濃い濃い。

調べて見て知りましたが、
新潮文庫nexってライトノベルレーベルじゃなかったんですね。

どうやら、ライトノベルの次に手を取って欲しい文庫らしいですよ。
まあそもそもライトノベルだろうが、なかろうが面白ければいいんですけど!

どうやら新潮社も同じ考えで、面白さを突き詰めたらキャラクターにいきついたとか。

いま最も「面白い」小説とは何か。
新潮文庫の答えは、「キャラクター」です。この小説に登場する人物は「リアル」ではないかもしれません。あるいは、「社会的」でもないかもしれません。
現実ではありえないような個性と、言葉と、振る舞いで、読者を「あっ」と驚かせる物語の主人公たち。それが、いま最も強く読者を物語に引きこむキャラクターだと、新潮文庫は考えました
新潮文庫nex @shinchobunkonex

で、確かにこの小説も本当にキャラが面白い。

1人1人がちゃんと特徴的なんですよね。
例えば「純粋、変人、奇人、子爵」
こんな感じで一言で登場人物を言えるって言うのがもう特徴があるってことですよね。

子爵って驚きますよね(笑)
どういうこと!? って思ったのであれば読んでみてください!

―― この小説はぜひ読んでみてください。
昭和モダンの匂いの中で、特徴的で愛らしい少女たちが躍動する!
読んでいる間、1回も飽きずに、ずっと小説の中にいることができますよ。

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和洋折衷文化が花開く昭和6年。女学校に通う花村茜と級友たちに怪文書が届いた。疑われた親友を庇う茜の耳に凛とした声が響く。-「やれ、アリバイがないのは僕も同じだぞ」。謎めいた才女・夏我目潮だった。鮮やかに事件を解決する彼女に惚れ込んだ茜は、天才で変人の丸川環も誘い、探偵團を結成するのだが。乙女の園で繰り広げられる昭和本格レトロ青春ミステリーここに登場!

この本が気に入ったら、
ぜひこちらも読んでください。
きっと気に入りますよ!

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少女の日の美しい友との想い出、生き別れた母との突然の邂逅、両親を亡くした不遇な姉弟を襲った悲劇…花のように可憐な少女たちを美しく繊細に綴った感傷的な物語の数数は、世代を超えて乙女たちに支持され、「女学生のバイブル」とまで呼ばれた。少女小説の元祖として、いまだ多くの読者を惹き付ける不朽の名作。

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